― ライブ予定 ―

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〜『次の迷路へ』CD発売ツアー 〜

●5/20(日)
小田原 ジーズキャフェ
0465-46-1808
19時スタート
2000円+ドリンク
出演:オグラ
O.A AKI

●5/27(日)
高円寺 ペリカン時代
03-3314-8117
開場 18:00 開演 19:00
(ノーチャージ入場無料/ドリンクオーダー400円〜)
出演:オグラ(ワンマン)
※予約必須

●6/15(金)
松本 MUSIC COURT HANA
0263-87-0873
■チャージ/¥1,000 (ドリンク・フード 別)
出演:オグラ、the APPLAUZ・さんさな
開場 18:00? 開演 19:00
■問合せ/090-9838-6681 (関)

●6/16(土)
山梨 小淵沢
ルーラルアイニティロッジ
0551-36-5524
『Rural inity lodge』
出演:オグラ、チャンティ 、ゆめやえいこ&10周年記念バンド
開場 18:00 開演 19:00
¥2,000(ドリンク付)

●6/17(日)
甲府 ハーパーズミル
出演:オグラ 岩崎けんいちチャンティ
開場 18:30 開演 19:00
¥2,500(ドリンク付)



出演依頼  
映像

オグラ公式HP

過去の日記
   オグラ(インチキ手廻しオルガンミュージシャン) 
1965年静岡県生まれ。高校生の時、ラジオで聴いた友部正人の歌に驚愕。
1985年より青ジャージ、1993年より800ランプのVoとして音楽活動。
2002年、自分で作った「インチキ手廻しオルガン」
を廻しながら歌うスタイルでソロ活動開始。
ライブの合間に、写真を見せながら自作詩を朗読する
『ケータイ写真詩』コーナーなどもある。
2011年、下北沢Majixより一曲¥100で楽曲配信中。
現在、東京を中心に各地で独自なライブを展開しています。









希望の話 
 

2012.5.10
『希望の話』

やっぱり光は多すぎたんだ。

去年、地震の後の3月21日、代理出演のため新宿へ行くと、アルタ前が薄暗かった。それはもちろん節電のため。真っ暗って訳じゃないけどちょっとさびしい。さびしいというより、いかがわしさもまじえ、歌舞伎町は怖い所だというのを思い出した。

なんかタイムスリップした気分。そーか、1984年、上京したての新宿の灯りはこんなもんだったはず。

閑話休題。

先日、生まれてはじめて『夜と霧』を読んだ。心理学者である著者ヴィクトール・フランクルがナチスドイツ、強制収容所の体験について書いた本。

あまりにも有名な本なので、エピソードは周知の通りだけど、特に考えさせられたのはクリスマスの話。

1944年のクリスマスと1945年新年のあいだにかつてないほど大量の病死者が出たという。医長の見解は、過酷労働、食料事情の悪化、気候の変化、伝染性疾患などでは説明がつかないという。むしろこの大量死の原因は「クリスマスには家へ帰れる」という素朴な希望への落胆と失望による抵抗力の低下ではないか。と…。

さらに

強制収容所では「苦しみ」や「死」も生きることの一部だと著者はいっている。うーん、なるほど…。頭ではわかるし胸にも落ちてくる。だけど本当はわかっていない。自分は「死」をつきつけられていないからだ。「死」や「絶望」を感じようとしない僕らのいう「希望」は非常に薄っぺらだ。

前を向くことも、あきらめないことも、自分らしく生きることも、大事なのかもしれない。ニコニコ笑っているけど、本当は不安で不安でたまらないから、具体性のない安直な希望を持とうとしてしまう。でもそんな不確かな光は持ち続けられない。スイッチひとつでついたり消えたりする希望だ。

まぶしすぎる希望ではなく、真っ暗闇にほんのり浮かぶ薄明かり。見つめすぎると消えてしまいそうな、先までみえちゃわないくらいのわずかな望み。そんなものを持ちつづけることが大切なのかも。

やっぱり光は多すぎたんだ。

希望は要望とは違う。煌々(こうこう)とした眠らない町で、僕たちは希望をうまく使いこなせているか…。

わがんね。

末筆失礼








富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都  
富士宮 美古都
 

2012.4.29
『富士宮 美古都』

「次の迷路へ」CD発売ツアー2日目。

AKIさんの車で山道を登っていくと二股の真ん中に看板あり。『インチキ手廻しオルガン、オグラライブはコチラ→』

なんと行き届いたご配慮。しばらく走ると今回はじめて行くお店「美古都」到着。こんな山の中に?と中へ入りビックリ。キラキラ電飾にスゴい数のギター、絵画、フィギア…。すでにツナギを着た豆さんたちがリハ中。去年沼津で共演したバンド。

美古都のブログにはとても嬉しいことが書いてあった。(美古都の日々)こういう人たちには『あなたの暗闇』がわかってもらえるだろう。出迎えてくれたマスターは、いきなりCDを全種類購入。嬉しいねえ。

4時開演。外はまだ明るい。楽しい豆さんたちの演奏後、今日もアカペラでスタート。途中店のガットギターを借りて『あなたの暗闇』『かたちたち』なんかをやった。AKIさんにガットの音色すごく合うよ。と言われた。

アンコール前「みんな普段はなにやってるの?」と聞いてみたら、音楽専門学校へ行ってる女の子がいて、そこから話は歌詞の作り方になった。講義とまではいかないが、もし自分が、歌詞の書き方を教えるならこうする。という話をしたら、これがなかなかの好評。アンケートには「勉強になりました」という反応が多かった。中には「得した気分ですが、他ではいわないで」なんて意見まであった。へー、そうなのか。

ライブ終了後、CDにサインをしていると、片付けずに置いたインチキ手廻しオルガンの中身をみんなに見られてしまった。あらら、無防備すぎたか。仕方がない、またスナイパーを何人か雇わなにゃなるめーよ…フフフ。

美古都、ダイさん、奈美さん、AKIさん、奥さん、そして来てくれたすべてのお客さん。以上の方に深い感謝と、無防備な握手を送ります。







土肥CRAZY SPOT 31  
土肥CRAZY SPOT 31  
土肥CRAZY SPOT 31  
土肥CRAZY SPOT 31  
土肥CRAZY SPOT 31  
土肥CRAZY SPOT 31  
土肥CRAZY SPOT 31  
土肥CRAZY SPOT 31  
土肥CRAZY SPOT 31  
土肥CRAZY SPOT 31  
土肥CRAZY SPOT 31  
土肥CRAZY SPOT 31  
 

2012.4.28
『土肥CRAZY SPOT 31』

ムムム、またもや出たな!「呑ませ女高生(じょこうせい)」

前回来た時「呑ませ女高生」が持ってくる日本酒をカポカポ呑んで完全に酔っぱらってしまい、持ち時間を大幅に短縮したステージをやってしまった。酔いがまわるたびに『もう2、3時間歌ってるんじゃないか?』という思いにかられ「どうもありらとう〜」とステージを降りると、AKIさんに「随分、短かったね」と言われた。実際40分ぐらいしかやってなかったそうな。

という訳で今回は78曲やってやろうと意気込んだが、そのうちの十数曲を演奏。新譜を持ってのツアー初日。アカペラ曲から入るとお客がグッと前へせり出してくる手応え。よしオッケー。そのままどんどんアルバム曲を披露。よーしいいぞいいぞ!…と、中半にさしかかった頃、絶妙のタイミングでその人はやってきた。

ムムム、またもや出たな!「呑ませ女高生」

彼女は制服をきた可愛い女の子。…なれど、その手には白濁した酒のグラス。いったい誰に雇われているのか、ステージ前へあらわれる。

ステージ時間短縮をもくろむ変な組織め、呑むもんか!負けやしないだよ!ええい、く〜っと。…うめぇ!

聞くと発泡した伏見の酒だそうな。ねーちゃん、もう一杯くんな!

結局、強じんな精神力で4杯にとどめてやったぜ、ざまーみなさい。カカカカ。
CDたくさん売れました。

土肥CRAZY SPOT 31、鍵山さん、城さん、呑ませ女高生、ヴァニラくん、peekabooさん、AKIさん、奥さん、そして来てくれたすべてのお客さん。
以上の方に深い感謝と、100杯ぶんの握手を送ります。







《お知らせ》

ケンタッキーCMの歌唱使われました。
声変えて歌ってます〜。
作詞作曲は違います。

http://www.kfc.co.jp/tvcm/cm_22.html

CM放送期間:2012年4月25日(水)〜2012年 5月9日(水)







2012.4.5・15
『下北沢ギャラリーHANA&西荻窪ソーヤーカフェ』

「おじさんがおじさんを追っかけてどーすんの?」などといわれながらも、ツアーに毎回ついてきた荒井さん。去年から約一年間、全国28カ所のライブ写真を撮ってくれた。

電車の到着時刻など特に伝えてないのに、改札を出ると柱のカゲから、カシャ、カシャ、カシャ〜。驚いて振り返ると、ニコニコした荒井さんが立っている。さ、さすが毎日新聞のカメラマン、現場写真はお手の物なのか?恰幅のよい中年男性だが、よ〜く見てみると、笑顔がなんとも可愛らしい。ユーモラスな動物のようだ。

4/5下北沢ギャラリーHANA。その荒井さんがツアーの写真展を開いてくれた。オープニングパーティーで歌うため行ってみると、そこには沢山の自分が引きのばされている。ひえ〜!荒井さんには申し訳ないけど、なんかいたたまれない心持ち。

古い人間なのか、自意識が治らないのか、写真を撮られるのはどうも苦手。でも、人前に立つんだから、そんな事じゃダメじゃんね?でもなかなか慣れないもんで、困ったもんだよ、まったく。

そして、4/15。荒井さん行きつけのバー、ソーヤーカフェでライブ。ここにも沢山の引きのばされた自分。それらにかこまれて歌うというのは、かなりの苦行。くそ〜荒井さんめ〜、その可愛らしい笑顔をこっそり撮りまくってやろうか。そしていつの日か『荒井さんの日々』という写真展をひらき、当人を二百と十日間、閉じ込めてやろう。改札を出る時には気をつけたほうがいいですよ、フフフ…。

それにしても、一年間、ほんとにお疲れ様でした。夜毎の打ち上げ、二日酔で駅うどん、ネットカフェが満員でパイプイスに寝た夜、などなど、面白かったね〜。

写真家、荒井眞治さんにマリアナ海溝よりも深く感謝!さんきゅ〜、べりぃべりぃべりぃべりぃべりぃ、まっち!!

下北沢ギャラリーHANA、オーナーさん、ソーヤーカフェ、宏暢さん、コミーさん、ななちゃん、そして来てくれたすべてのお客さんにも深い感謝とユーモラスな握手を送ります。







2012.4.8
『下北沢 風知空知』

下北沢 風知空知 レコ発ワンマン
出演 : オグラ&迷ローズ Key : 原めぐみ/Bass : 晃 /チンドン : 西里純子(ジュンマキ堂)/ゴロス : 黒田牧子(ジュンマキ堂)

満員御礼。みんなたくさん集まってくれてありがとう!
また明日から、がんばろ〜、ふぁいと!

ライブ映像アップしました。
オグラ&迷ローズ/at風知空知ダイジェスト

美しき町内/オグラ&迷ローズ

それゆけ!貧乏紳士/オグラ&ジュンマキ堂

次の迷路へ 購入したい方はCDのタイトル
枚数、お名前、住所をメールして下さい。
振込先を返信いたします。
コチラへ
送料はどのCDもすべて無料です!

3rdアルバム『次の迷路へ』/オグラ
税込定価¥2,500(税抜価格¥2,381)
レーベル:廻詞Record
品番:MWR-002 2012年発売

収録曲
1. 次の迷路へ
2. ビル風と17才
3. 心配禁止
4. それゆけ!貧乏紳士
5. あなたの暗闇
6. 美しき町内
7. かたちたち
8. 冬とバケモノ
9. 痛快!ゴールデン世界
10. 夢の中には水がこぼれている
11. ゆっくりサンシャイン









2012.3.31
『今回のアルバムについて』

次の迷路へ 購入したい方は
枚数、お名前、住所をメールして下さい。
振込先を返信いたします。
コチラへ
送料は無料です!

☆3rdアルバム『次の迷路へ』/オグラ
税込定価¥2,500(税抜価格¥2,381)
レーベル:廻詞Record
品番:MWR-002 2012年発売

収録曲
1. 次の迷路へ
2. ビル風と17才
3. 心配禁止
4. それゆけ!貧乏紳士
5. あなたの暗闇
6. 美しき町内
7. かたちたち
8. 冬とバケモノ
9. 痛快!ゴールデン世界
10. 夢の中には水がこぼれている
11. ゆっくりサンシャイン



ミックスダウンまで自分でやったから随分、時間がかかってしまった。のんびりやりすぎら。

ミックスダウンはアレンジの一環だと思う。たとえば『心配禁止』のエンディングで、クラップ(手拍手)を入れるのには理由がある。この場所だけ言葉をせかしたかったから。歌モノの場合、ほとんどの人は歌を中心に聴くからクラップは必要以上に大きくする必要がある。この場合、他の楽器の印象はなくていい。歌詞も繰り返しだから、クラップだけが真っ先に耳に入るようにしたい。てことはかなり大げさに上げなきゃダメだ。全体の聴きやすさより優先させるべきことがあるじゃないだか…?

こういった細部の調整をすべて自分でやりたかった。スタジオでプロのエンジニアにやってもらっても、必ずどこかに後悔が残ってしまう。これは自分の判断が間違っていたせいだ。でも、自分でミックスまでやれば何度でもやり直せるじゃないか。結局、レコーディングをはじめてから一年半もかかってしまった。

歌詞とメロディは当然だけど、音楽はアレンジがとても重要なんだと思う。アルバムタイトル曲『次の迷路へ』の編曲クレジットは僕と原めぐみの二人になっている。彼女のオルガンソロには言葉がある。この曲はヤツのオルガンソロがなければ成り立たない。歌詞やメロディと同等に曲の一部だからだ。しかも2番の終わりからBメロをつなぐあの場所になければならない。絶対に。

昔の名曲を今風にアレンジ。なんつって、オブリや間奏を変に変えてしまう風潮がちょっと前にあった。歌詞は変えないくせに、なぜ曲の一部である間奏を変えてしまうのか?そういう無神経なアレンジにやっきりしていたのは僕だけじゃないはずだ。

原の弾くオルガンが語る深い言葉をあわせて聴いてほしい。迷路をたどっていくような旋律の中で、言葉にならない言葉を発しているよ。

閑話休題。

「自分探し」なんて言い方がやっとすたれてきた感じがする。自分なんて探さなくていいだろう。そんなやっかいなものが見つかっちゃったら大変だ。

人は完全に自由になることなどできないんだと思う。それはやっかいな「自分」があるからだ。てことは、そんなめんどくさいものは捨てちゃうにかぎる。でも、自分を脱ぎ捨てるというのは相当に大変だろう。だったらその手前で生きていくしかないのか。

そこで、自分が住む表面的な世界を見渡してみる。モノも音もみんな似たり寄ったり。誰も彼もが、誰かが言いそうなことしか言わない。おんなじもんばっかじゃないか。顔が「◯◯◯に似てる」とか「◯◯◯みたい」なんて、スゴク人をバカにした言い方だ。顔なんて自分とはなんの関係もない。自分で作ったわけじゃないんだから。

僕は誰にも似ていない。僕の楽器はどこにも売ってない。本物のインチキだからね。何かを作ろうと思ったら、人と違わなければいけない。それは当たり前のことだ。しかし、人によっては、異論があるだろう。それは当然。だって僕は君とは違いたいんだから。

おかまいなしでやってきたけど、昔から「わかりにくい」とか「むずかしい」という声も多かった。

「わかりやすいものは、わかりやすすぎて、なんにもわかんねえ」

という詩を作ったりして乗り切ってきたが、正直にいうと、もう少し多くの人に僕の音楽をわかってほしい。

今回のアルバムはその「わかりやすさ」を意識してみた。人と違いたいといいながら、わかりやすいものを作るという矛盾。わかりやすさが直線すぎて多少の失敗もあるけど、これが今の自分の限界地点。さらにいえば、日々、点在する思いやリズムを一枚に集めたので、随分バラエティにとんだ曲並びとなった。そのため曲間もたっぷりとあけた。

「あとは聴く人にゆだねます」という言い方がキライだ。言い切る覚悟のない音楽はつまらない。どうか僕の音楽に耳を傾けてほしい。このアルバムをゆっくり味わってもらいたい。「自由になるほんの少し手前」を歌ってることに気づいてもらえるはずだよ。

末筆失礼

★4/8(日)
下北沢 風知空知 先行発売ワンマンライブ 
出演 : オグラ&迷ローズ

※予約した方全員に記念ポストカードSETプレゼント!







2012.3.21
『ニューアルバム、宣伝用全曲解説』

次の迷路へ

1. 次の迷路へ

オグラお得意の6/8拍子。大海原へ漕ぎ出していくようなダイナミックな楽曲です。幼いころ誰もがワクワクした宝島や海賊たち。冒険物語の本質とは「憧憬」にあります。「海への憧れ」。しかし、大人になり現実にぶつかると、それだけではすまなくなりますね。どっちへ行くか、何を指標にするべきか…。色んな考えを知った分、選択肢も増えますね。右か左か善か悪か、だけでは選べない複雑な現代社会。それでも憧れをたずさえ次の迷路へ。♪探しても、探しても、見つからないものを探しに♪


2. ビル風と17才

トランペットのイントロが爽やかです。どこかの田舎町にいる高校生の歌でしょうか?未熟でちょっとシニカルな17才たち。ビル風に♪僕らをどこかへ吹き飛ばしてくれよ♪と願っています。自分をつきはなす事によって自己救済しようとしているのかもしれません。


3. 心配禁止

オグラにしては珍しいR&R調ナンバーです。先のことばかり考えすぎると不安になってしまいます。そんな時は単純に♪心配禁止♪で行くのもいいかもしれませんね。


4. それゆけ!貧乏紳士

インチキ手廻しオルガンとちんどん太鼓の相性がバッチリな一曲です。転がるようなスピード感の中で♪それゆけ!貧乏紳士たち、いらないものは捨ててゆけ♪と歌われています。いらないものとは自分の中にある「こだわり」ってことにお気づきなのかしら?


5. あなたの暗闇

オグラの基本的音楽スタイル。インチキ手廻しオルガンを廻しながら歌っています。ハンドルを廻す時の「キュルキュル」という音も忠実に録音され、リフにはオモチャの鉄琴が使われています。可愛らしい音色の伴奏ですが、コーラスはいくえにも重ねられ、歌詞には深い思いがつづられています。♪暗闇がなければ光は進めないよ♪


6. 美しき町内

ちんどん太鼓、ゴロス、バンジョー、バイオリンで奏でられる大正的ワルツです。♪僕らは庶民、大衆じゃない♪と歌われるサビ。「大きくくくらないで」といった意味でしょうか?「絵画の本質は額縁にある」という有名な言葉がありますが、どこかで「区切り」をつけて考えなければ物事の本質は見えにくいのかもしれません。あまり遠くの人のことばかり考えていては、肝心の「愛」も際限なく広がり、薄まってしまうのかもしれませんね。

7. かたちたち

部屋に閉じこもっている人の歌かしら?『800ランプ』時代の叙情的クラシカルナンバーの新録音です。♪ハハハハ♪とか、♪へへへへ♪とか、聴いているだけでは(ん?)ですが、歌詞カードを見ると謎がとけますね。楽曲は中盤から徐々に壮大になっていきます。しかし、全楽器のリズムアクセントはひたすら頭打ちをつらぬきます。タイトル「かたちたち」とは「形達」のこと。「リズム」の語源は古代ギリシア語でモノの「形」を表していたとか…。


8. 冬とバケモノ

♪この肺いっぱいに真冬を吸込んで、今夜僕はバケモノになる♪という唐突な歌い出し。面倒な人間関係と自分を脱し、バケモノになった「僕」は宇宙を飛び回ります。なんとも不可思議な童話的楽曲。「宇宙は極めて論理的に出来ている」といわれる宇宙物理学に対して、冬を吸ってバケモノになるなんて実に非論理的。荒唐無稽もいいとこです。しかし、物事を重くとらえていては飛べないのかもしれません。この広大な夜空(宇宙)を見上げてごらんなさい。可能性は無限ですもの!


9. 痛快!ゴールデン世界

オグラ楽曲の中でも異色中の異色。その昔、女性アイドルに売り込もうと作った曲だとか。メロディもアレンジもオグラ感がうすい印象をうけます。深夜のカラオケで歌ってみたくなるような曲でしょうか。歌詞は女性目線で歌われています。過剰な自意識で自分の世界に立てこもってしまう男性諸氏。「俺は俺は」と言いながら、本当は抜け出したいと苦しんでいるのかも。しかし、自分のことばかり考えていたら世界はどんどん狭くなってしまいます。♪自分なんかほったらかして繰り出しましょう、痛快ゴールデン世界♪へ。


10. 夢の中には水がこぼれている

♪明日が、明日も来るとはかぎらない♪という歌詞ではじまるスローなワルツ。
この世は「元気で明るいもの」ばかりで成り立っている訳ではありません。病気や怪我で苦しんでいる人、明日をも知れぬ我が身を懸命に生きている人が大勢います。でもこの曲、応援歌ではないようです。美しい現実逃避の中で♪僕らはいつまでも遊んでいよう♪とささやいています。


11. ゆっくりサンシャイン

3コードで作られたシンプルな曲です。♪しとしと雨降り月曜日、宿題忘れた小学生、学校が火事で焼けるのを天に祈ってます♪なんて…月曜から日曜日まで、目立たない人々のいとなみが歌われています。使われた楽器は、ウクレレ、リコーダーの他、木のベッド、台所用品を叩いた音も入っています。

以上全11曲、3rdアルバム『次の迷路へ』。4/18日全国一斉発売です!お楽しみに!(Y・R)

★4/8(日)
下北沢 風知空知 先行発売ワンマンライブ
出演 : オグラ&迷ローズ








サンデー毎日 
サンデー毎日
 

2012.3.13
『サンデー毎日』

今週発売のサンデー毎日(3.25増大号)巻頭ページに載りました。

写真/荒井眞治
文/荻原魚雷

まさかこんなにデカイとは…嬉恥。

荒井さん、ぎょら、サンデー毎日編集部さんありがとうございます。







2012.3.02
『ニューアルバム完成!』

3rdアルバム『次の迷路へ』
2012年4月18日 全国一斉発売!

次の迷路へ
11曲入り 2500円(税込価格)

《収録曲》

1. 次の迷路へ
2. ビル風と17才
3. 心配禁止
4. それゆけ!貧乏紳士
5. あなたの暗闇
6. 美しき町内
7. かたちたち
8. 冬とバケモノ
9. 痛快!ゴールデン世界
10. 夢の中には水がこぼれている
11. ゆっくりサンシャイン

★4/8(日)下北沢 風知空知 先行発売ワンマンライブ 
出演 : オグラ&迷ローズ

《レコーディングメンバー》

オグラ
歌、インチキ手廻しオルガン、アコースティックギター、エレキギター
ベース(6.7.8.10.11)、バンジョー、ウクレレ、Toy鉄琴、豆腐ラッパ

ピアノ、オルガン、シンセサイザー/原めぐみ
ドラム/中安哲朗(7.10) 福島紀明(1.2.3.8.9)
ベース/鈴木賢(1.2.3.9)
トランペット、ユーホニアム/岩崎泰三
トランペット2/小椋有紀
バイオリン/小澤修
リコーダー/イトウサチ
チンドン太鼓/西里純子(ジュンマキ堂)
ゴロス大太鼓/黒田牧子(ジュンマキ堂)







福岡 BuRaRi  
福岡 BuRaRi  
福岡 BuRaRi  
福岡 BuRaRi  
福岡 BuRaRi  
福岡 BuRaRi  
 

2012.2.19
『福岡 BuRaRi』

共演/INN6/ポカムス/チャーリービーンズ/東健介withきっちょ

昼過ぎ、博多到着。二日酔の頭でぶらぶら歩く。細い路地でおばさんたちの集団にぶつかり、信号待ち。

『あ〜、もう最終日か。一曲目何にしよう? そーいえば、みる(猫)元気かな? ゲリしてないかな? こんなに可愛いと思ってるのに、旅に出たとたん、みるのこと忘れちゃうなあ…やっぱ、しょせん愛玩動物なんだなあ、可哀想なみる……ん、信号長すぎねえ?』

見ると四つ角に信号機はなく、おばさんたちが大勢で立ち話をしていた。

昨日の主催者優希君から橋渡ししてもらい、東健介さんのイベント『Song for you, vol.9』に呼んでもらった。

東さんが集めた対バンが面白かった。中でもINN6は特異。着物のP様とバカテクギターゆーすけさんのユニット。シニカルでユニークな彼女の歌詞に共感した。また是非是非御一緒したい。

そして、東健介withきっちょ。♪闘っていこーぜ♪とシャウトする彼の声に目頭が熱くなってしまった。通常こういったメッセージの歌は聞いてる方がさめてしまいうという事がよくある。でも彼の声には切実さがあった。言葉以上の悔しさや情けなさが眼球に突き刺さってきた。『歌の本質は声の中に宿っている』という有名な言葉を思い出した。そんな言葉ないけど。

東健介さん、「BuRaRi」店長さん、PA&スタッフ、共演者のみなさん、荒井さん、そして、来てくれたすべてのお客さん、以上の方ひとりひとりに深い感謝とはえー握手を送ります。







大分 ATHALL  
大分 ATHALL  
大分 ATHALL  
大分 ATHALL  
大分 ATHALL
 

2012.2.18
『大分 ATHALL』

共演/No Brand/邂逅異重奏/川原恵子/VOICE 2 MEN

岡山から大分は随分と距離があり、とても在来線では間に合わないということで、ツアー初、新幹線移動。

やっぱ新幹線、はえー。「あっというま」じゃなく「あとゆま」に小倉到着。ちょっと速すぎるよ。もう少し遅くていいのでお安くお願いしたい。

同行の荒井さんとホームで、かしわうどん。うめー。猫舌な僕の横で、荒井さんは3ズルッ。「あとゆま」に完食、はえー。

今回は、昨年6月、別府の博堂村で知り合った甲斐優希さんの企画するイベントに呼ばれた。会場は若い人たちで賑わっている。

ファイヤーダンス、水晶玉を宙に浮かせ踊るパフォーマンス、手作り雑貨、詩の販売などなど、音楽だけではなくバラエティーにとんだ楽しいイベント。

本番前、主催者の優希君から出演者全員の紹介、注意事項などが述べられた。演奏中ガタンと音がしてしまうので、販売機で飲み物を買う時は、なるべくセッティングの合間にお願いします。なんて、細かいとこまで気遣いが行き届く若い衆だった。

見てる人にはわかんないかもしれないけど、ステージ上の人間には、意外といろんな音が聞こえてくるもんだ。

静かな曲の時、店の電話が鳴り「ハイもしもし、お〜!お疲れ〜っ、え、今?ライブライブ!なんか変な楽器廻して歌ってるよ、ハハハハ」なんて尋常じゃない音圧でしゃべる店長がいたらたまったもんじゃない。さずがにツアー中そんな店は一軒もなかった。有り難や。

若い人から同年代の人まで、大いに盛り上がったいいイベントでした。

甲斐優希さん、「ATHALL」店長さん、PA&映像スタッフ、共演者のみなさん、荒井さん、そして、来てくれたすべてのお客さん、以上の方ひとりひとりに深い感謝とはえー握手を送ります。







岡山 ORiON 
岡山 ORiON 
岡山 ORiON 
岡山 ORiON 
岡山 ORiON 
岡山 ORiON 
岡山 ORiON
 

2012.2.17
『岡山 ORiON』

共演/黒瀬尚彦&スプリングカムカム、青木光男劇場、よっちやん

朝8時頃、岡山到着。やはり深夜バスは疲れるし眠れにゃー。

ぼーっとしながらアーケード街をふらついたがまだどこも開いてない。と思いきや一軒の床屋さんが開いている。中では年配のおじさんが4人散髪している。

前方、左側にはいかにもおばさん専門といった美容室も開いている。さらにすぐその先にまたまた床屋。

他の店はほとんど閉まっているのに、ヘヤーカットのゴールデントライアングル!。そして早朝だというのにどの店も初老の男女でにぎわっているのであった。

今回初めて行く「ORiON」は去年5月、岡山「MO:GLA」で共演した☆NORi☆さんが店長のお店。

昼すぎ町中をぶらつき楽器屋へ入ったら『オグラ』というチラシが置いてあった。岡山にも『オグラ』ってやつがいるのかな?と思っていたら、自分のことだった。こ、これは…おそらく☆NORi☆さん手描きの直筆フライヤー。有り難や&ベリィキュート。

夕方、店の前に着くと、綿入れを着て金色の蝶ネクタイをしたおかしな中年男がかけよってきた。刺されるのかな?と思ったら「今日、一緒に出させてもらうよっちゃんです」と挨拶された。

youtubeで僕の映像を見たといい「『廻す!廻す!』見てもう感激しまして、あの手巻きオルガン、サイコーすね、あ、なんか食べますか?あ、そーだ、これこれ…」と、きびだんごやお酒が入ったお土産を手わたされた。

リハの前からステージ衣装で現れハイテンションなよっちゃんだったが、出演前に「暑い」という理由で綿入れを脱いでしまい、本番では少ぅし地味な格好になっていた。

その後、青木光男劇場という芸人さんがひとりで喋りたおし、黒瀬尚彦&スプリングカムカムさんがマークゴールデンバーグやアラバマソングをやったりした。

打ち上げは「MO:GLA」へ合流。オーナーのサンさんや奥さんにも会えた。岡山にもだんだんと知り合いが増えてきました。

「ORiON」☆NORi☆さん、共演者&映像スタッフのみなさん、荒井さん、そして、来てくれたすべてのお客さん、以上の方ひとりひとりに深い感謝と手巻き握手を送ります。







吉祥寺 スターパインズカフェ 
吉祥寺 スターパインズカフェ 
吉祥寺 スターパインズカフェ 
吉祥寺 スターパインズカフェ 
吉祥寺 スターパインズカフェ 
吉祥寺 スターパインズカフェ 
吉祥寺 スターパインズカフェ 
吉祥寺 スターパインズカフェ 
吉祥寺 スターパインズカフェ 
吉祥寺 スターパインズカフェ
 

2012.1.9
『吉祥寺 スターパインズカフェ』

最も初期の『青ジャージ』一夜かぎりの再結成。「st.バッカスデイ」
出演/青ジャージ、Picoダンス、蛮奴ミサイル、Hip-de-dip

満員御礼。

懐かしの君、青春は確認できたかい?僕たちのバンドが君の記憶にとどまっていた事がなによりも嬉しいよ。ありがとう!

スターパインズカフェ店長さん、スタッフのみなさん、PA照明スタッフのみなさん、Picoダンスケンヂ、荒井さん、ななちゃん、清水夫妻
そして、来てくれたすべてのお客さん、以上の方ひとりひとりに深い感謝と25年ぶんの握手を送ります。

※ライブ映像編集中、乞う御期待。







2012.01.02
『青ジャージ誕生の話 その3』

その後、オリジナルは3曲に増え、ライブも決まった。

「ところでバンド名は?」

あ、そーか。どうしよう…。

同級生と組んでいたバンドはすでに『青ジャージ』と名乗っていた。高校の頃、VoのK君とふたりで先輩の家で考えた名前だ。

21世紀を過ぎた今でも、まだ英語のバンド名は多いけど、僕の高校時分もやはりそうだった。

「英語のバンド名、ダサくねえ?」

「ダセーら」

「どうせヘタだし、なんかもっと、すげーダサい名前にしねえ?」

後々知ったが、当時こう考えた変わり者は各地にいたらしい。

「ダサいといえばなんだ?」

「う〜ん…ジャージら」

今は価値観が何周もしすぎてよくわからないが、1980年代当時、僕の故郷でジャージは田舎くさいというか、体育教師の普段着というか、とにかくあまりカッコいい服ではないというのが常だった。

「確かにジャージはダサい」

「じゃあ、『ジャージ』か?」

「こんばんわ『ジャージ』です…なんかしっくりこねえな」

ふと、見るとタンスの上に先輩の青いジャージがきれいにたたまれている。ふたり目を見あわせた。

「ジャージはジャージでも青…しかも」

「…こ、こんばんわ『たたまれた青いジャージ』です…なげえな」

「『青い、ジャージ』です」

「『い』とっちゃえ」

「『青ジャージ』です」

「こんばんわ『青ジャージ』です…うわ〜、ダセ〜〜!」

「トッポいじゃん、決まりら!」


東京に来てそのバンドでは一回しかライブをやらなかった。K君とふたりで考えた名前だが、自分でも結構気に入っていたのでそれでいくことにした。

1985年、こうして、僕が歌う三人編成の『青ジャージ』が始まった。

原も哲もアレンジにいろんなアイデアを出した。曲ができるたびにスタジオでアレンジするのはとても面白かった。これさえあれば、あとは全部どーでもよかった。ワン、ツー、スリーで音が出た瞬間、嫌なことも情けないこともすべてどこかへ消え去った。バンドは無敵だ。

そして、結成したばかりのバンドは、全員が平等の共同体。であるがゆえに短命なのかも…。

ある日、人から「君の曲、三拍子ばかりだね」といわれた。僕は音楽に拍子があるなんて気にしたことがなかったので、へ〜、そうなのか。ぐらいにしか思わなかった。三拍子が多かった理由については自分でもよくわからない。ウィーンの血が混ざってるとも思えないし、騎馬民族でもないし、たぶんメンバーが三人だったからじゃないの?

あれから、いろんな人と知り合い、曲もたくさん作ったが、今、自分の音楽があるのは原と哲に出会ったおかげだと思っている。また、自分の人生で唯一後悔があるとすれば、この3ピースのバンドを続けなかったということ。3つの楽器だけでアレンジするのはとても大変だけど、一生をかけてやるに相応しい道だったと、今思う。

という訳で、25年ぶりに、最も初期の『青ジャージ』やってみます。そして、あのころ一緒にツルんでたバンド『Picoダンス』もこの日だけ再結成だそうな。

P.S.
知り合ったばかりの原は、いつもアラレちゃんメガネをかけていた。しかし、当人は「たぶん、一回ぐらいしかかけてないよ」と、いい張っている。

末筆失礼


★最も初期の『青ジャージ』一夜かぎりの再結成★
2012年1月9日(月・祝)
吉祥寺 スターパインズカフェ 0422-23-2251

※青ジャージ(19時出演予定)

当日、昔の貴重な音源+新たにレコーディングされた
当時のレパートリーを含めたCD急遽発売。
1986年 復刻版 最も初期の青ジャージ
『1986年 復刻版 最も初期の青ジャージ』
(8曲入り) 1500円







2011.12.30
『青ジャージ誕生の話 その2』

曲は出来たけど、メンバーは誰もいない。しょうがないのでひとりでスタジオへ入る。ボーカルなんかやったことがないので、びっくりするほど声がでない。おまけにマイクを通した自分の声は、スゴク気持ち悪い。

でも、この歌をでっかい声で歌いたい。毎日スタジオへ入り、大きな声を出す練習をした。歌は歌わず、ただ、ワーワー、ギャーギャーわめいているだけの変な練習。音漏れがひどいスタジオだったので、店員から「大丈夫ですか?」と声をかけられたりした。

大丈夫です、僕はこれから新しいバンドを作るんだ!

とにかくオルガンは絶対に必要だという事で、東京で唯一、顔見知りの鍵盤弾き「原めぐみさん」に紹介してもらおうとたくらんだ。原はすでにグレイトリッチーズのキーボードとして活動していた。グレイトリッチーズは同郷の先輩、モリさんとマモルさんのバンド。僕はライブなどにちょこちょこ顔を出していた。

ある日、僕は原に『曲作ったんですけど、誰かキーボードの人紹介してくれませんか?』と聞いた。

しかし、原の記憶によると、僕は「英才教育受けたような天才的ピアニスト知らない?」と言ったそうな。

当然そんな知り合いなどいる訳もなく、原は、1回ぐらいだったら手伝ってくれるという。「え?ホント。1回も何も、ライブなんか決まってないだけどね。ハハハ」「じゃあコード譜持ってきて」「なにそれ…?」

コード譜とは歌詞の上にコードネームが書かれたものらしい。さすが、東京もんはコード譜を知ってやがる。

その後、東中野にバンドをやめたばかりの「中安哲朗くん」が住んでいるという情報を仕入れた。哲はキャバレッツというバンドでドラムを叩いていて、静岡ツアーの時、シンバルをライブハウスに置き忘れたことがある。僕はちょうどなんかの用事で帰郷していたので、そのシンバルを持って帰ってやった事がある。その恩を盾にして…フフフ。

ビールを買って哲のアパートへ出向き、ちょっと緊張しながら「曲作ったんだけど、ドラム叩いてくんない?」というと「あ、いーよ」と二つ返事。え?ホント。

ふと部屋を見渡すと、窓辺にはラー油、一味、七味、などものすごい数の調味料が並んでいる。さすが、東京もんは調味料で自炊してやがる。

キーボード原、ドラム哲、ベースは…?。まあ、いいか、そのうち見つけるとして、とにかくこの曲を鳴らしてみよう、とスタジオ入り。

不思議な事に、原はバッキングではなく、もうひとつのメロディーのようなものを考えてきていた。

そして、哲はなぜかタムなどを外し、ドラムセットを高くセッティングし、立ったままスティックを構えた。

せ〜の
♪海賊に〜憧れ〜ていたから〜♪(処女作『左目にコインをのせて』)

全身の鳥肌が発泡して飛び散った。

よ〜し、ライブやるぞ〜。

(つづく)


★最も初期の『青ジャージ』一夜かぎりの再結成★
2012年1月9日(月・祝)
吉祥寺 スターパインズカフェ 0422-23-2251

※青ジャージ(19時出演予定)

当日、昔の貴重な音源+新たにレコーディングされた
当時のレパートリーを含めたCD急遽発売。
1986年 復刻版 最も初期の青ジャージ
『1986年 復刻版 最も初期の青ジャージ』
(8曲入り) 1500円







2011.12.27
『青ジャージ誕生の話 その1』

時は1984年、東京。僕は19才の若僧だった。

地元の高校を卒業し、同級生のバンド仲間と上京した(僕はベース担当)。はじめは面白かった共同生活も、三ヶ月とたたないうちに破綻(詳しくはコチラ)。やつらはどこかへ消え、僕は高円寺南口にあった木造アパートの三畳間で、はやくも落ちぶれていた。

とにかく孤独。探知機のようなものを首からぶらさげ、埋まってる古いガス管を探すという妙なバイトを終え、夜はひとりで酔っぱらうだけの日々。

家具はなんにもない。手鍋がひとつと食器が少し。正体不明の激安「えぞっこラーメン」を煮て、謎の「ノーサイドウィスキー」をカルピス割りでカッくらい、拾った英会話のカセットデッキで友部正人とドアーズばかり聴いていた。

『今日も誰とも喋らなかった…ま、いいか』で日が暮れる。ヒマと淋しさをごまかすために酒を呑むが、ごまかせるのは最初の2、3杯だけ。酔っぱらうと現実はさらに現実化してゆき、生々しい天井の模様が『お前は東京へ何しに来たのだ』とささやく。

たまらず外へ出るが、行く所なんかない。しょうがないのでまた部屋へもどりノーサイドウィスキーカルピス割り。ああ、淋しい…いや、淋しくなんかない、ウソつけ、ああ…ヒマだ〜。酔いにまかせ、ノートに心情を綴ったりした。

ある日、いつものようにテープを聴き酔っぱらっていると『Light My Fire』のイントロが流れてくる。ギターでなんとなくコードを拾ってみる。これでいいのかなぁ?…なんだか不思議なコード進行だ、フォークや歌謡曲とは全然ちがう。あたりまえか…。

ふと、コード進行ってなんだろう?という思いにかられる。なんとなくポロポロ弾いてるうちに、この前書いた文のようなものにメロディーをつけてみようか?と思いたつ。

でも、こんなのがメロディーになるだか?個人的すぎねえ?ま、いいか。友部正人も自分の事を歌ってるじゃないか。

二行ほどの文に、メロをつけてみる。よくあるコード進行で適当に。う〜ん、実に平凡だ、全然ぱっとしない。曲作る才能なんかあるわけないか、あ〜あ、まったく平凡な人間だ…。でも、平凡だったら変なことするべきかも…?

今度は弾きながらでたらめにコードを変えてみる。できるだけ変な進行で適当にハミングする。はじめは滅茶苦茶だったが、何度も何度もやっているうちに、一瞬ポンと乗っかった感じがあった。

…ん?いまの響き、なんかいーんじゃないの?♪ラララ〜。なんといったらいいのか、半音が効いているというか…。

二行の文にメロディーがつき、つづけてもっと言葉を書き足していく。今度はコードを変えず、ワンコードのつもりで言葉をのせる。いいぞいいぞ、じゃあこれが1番。あれ?でもこれどこがサビなんだ?まあ、いいか、サビからはじまるってことにして、じゃあ2番は…。

なんてノッてると、コンコンとノックする音。「NHKですが受信料を…」。冗談じゃないよ、今こっちはそれどこじゃねえんだ。「テレビなんかないよ、ほらね」バタン。ものすごい速さでおい帰し、また没頭。

サビのあと1番がはじまり、またサビがあり2番。でもサビのケツになんか入れたい。しかも語尾と同時にはじまる何か。ダンダダンダンダンダン〜♪よし!これ間奏。

時間を忘れ没頭していたら、変な構成だけど、一曲できた。なにこれ?歌か?ハハハ…あ、淋しさを忘れてた。

それから、毎日部屋でこの曲ばかり歌っていた。何度、弾いても飽きない。そのうち、歌と一緒に、頭の中で何かが鳴りだした。こ、これは…オルガンだ!シンバルだ!

自分が歌うバンドをつくるぞ〜。

(つづく)


★最も初期の『青ジャージ』一夜かぎりの再結成★
2012年1月9日(月・祝)
吉祥寺 スターパインズカフェ 0422-23-2251

※青ジャージ(19時出演予定)

当日、昔の貴重な音源+新たにレコーディングされた
当時のレパートリーを含めたCD急遽、発売。

1986年 復刻版 最も初期の青ジャージ
『1986年 復刻版 最も初期の青ジャージ』
(8曲入り) 1500円

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